報道による表現に対し”つっこみ”
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連日、新規感染者数を声高に報道しています。
本日も、過去に見ない報告数が計上されています。やはり予想通りというところです。
4日から新年の仕事始めであった医療機関が多いと思います。
検査の方法と報告のパターンとしては、①検査所へ委託するPCR:4日実施・5日結果報告・6日都への報告で6日の結果として計上。②医療機関内のPCR検査機器を使用:4日実施・同日結果報告・5日都への報告で5日の結果として計上。③迅速抗原検査を実施:4日実施・15-30分後結果を出し、都の発表は5日の分で、となります。
他にもパターンはありますが、主なものは上記3パターンで、これが年明けに殺到した検査結果が5日と6日に分散する理由です。
感染者の報告から見て、感染が拡大していることは明らかです。
入院患者も増加して当たり前です。
報道は「感染拡大が急加速している」としています。
本当でしょうか?
実効再生産数という指標があります。コロナ報道が続く中で、何度か聞いたことがある方が多いと思います。
ひとりの患者が、平均何人にうつしているかという指標です。
これが1未満なら感染者数が減っていき、1を超えていれば増えていきます。
これをまとめてあるサイトがあります。
実効再生産数(全期間)(新型コロナウィルス) (uub.jp)
このサイトによると、都の集計の都合で突出した12月31日だけが1.24と高めに出ていますが、ほかの日は1.1%台であまりぶれていません。
この1週間で、東京都では一人の患者から1.2人程度の感染伝播が、同じようなスピードで続いるということができます。
もちろん過去にない感染者数の発表が続いていますので、大変なことではあるのですが、「爆発的な増加」でも、「感染拡大が急加速」というような状況でもありません。
民衆をパニックに陥れるような恣意的な情報提供は「風説の流布」にあたる恐れがあります。これは犯罪行為です。
繰り返しになりますが、理性的な判断のもと、自らの行動を律していく必要があることは間違いありません。けしてコントロール不能で絶望するような状況ではありません。