当院では15分で結果判定できるCOVID-19抗原検査を採用しています。在宅医療の現場で活用するには非常に使い勝手の良いものになっています。
市中の発熱者にこの検査を適応した場合の推定される陽性反応的中率を、現状で85%と考えています。
このキットは、感度の点でPCR検査に劣るといわれています。これは正確な感度・特異度の報告が出ていませんが、仮に感度60%、特異度98%として運用を開始しました。
現在東京都が発表しているPCRの検査陽性率から感度80%、特異度99%運用として考えた場合、国立市周辺の発熱者に対する、コロナウィルス感染の検査前確率を16%として計算したところ、
抗原検査の陽性反応的中率85%、陰性反応的中率93%と考えました。
この確率に関しては、以前述べたように検査前確率によって変動するため、周辺の感染流行状況によって左右されます。
この検査が陽性の場合、保健所に陽性者として報告を行う予定ですが、いまだ陽性者を経験しておりません。やっと比較的検査をする意義が出るような流行状況になったのではないかと思います。
15%の偽陽性が存在することが疑われますので、保健所で再検査をしていただく必要はあるのではないかと思います。